変な月 Category:未選択 Date:2018年07月18日 一人で知らない地方都市をうろうろするうち大浴場にたどり着く(過程は忘れた) 大浴場はとても広く、誰も居ない。 洗い場が入浴スペースの3倍ほどあって、下はタイル張り。 柱が回り廊下のように立ってる。 私は服を着たまま、お風呂に入る気もなくただうろうろする。 窓から月が見えるけど、妙に大きくて形もおかしい。 イラストのような形の三日月で「球に影がかかった」という形じゃない。 なんかおかしいな、でも確かに本物だよなと思いながらじっと見てると 瞬きした瞬間、砂時計を図案化したような幾何学的な形になる。 怖くなって、なるべく外を見ないようにする。 足元に目をやると、タイルの上に排泄物が落ちてる。 いつの間にかタイル上が排泄物だらけな事に気づく。 悪い客が粗相したまま帰ったらしい。 素足なので絶対に踏まないように慎重に帰ろうとすると 子連れの夫婦がやってくる。 私が「気を付けてください!」と呼びかけると その家族はビニール袋を取り出して排泄物を片付け始めた。 それを見て、えらいなーと感心する。 散歩中に飼い犬の落とし物を片付けているみたいだなと思って 「ダメ人間の飼い主ですね」と話しかけたら、みんな「?」という顔をしてこっちを見た。 変なこと言うんじゃなかったと思って恥ずかしくなった。 PR